節分といえば、”豆まき”ですね。
季節の変わり目に生じる鬼を
「鬼は~外!福は~内!」
の掛け声とともに追い払います。
最近では、恵方巻きも
人気になってきましたが、
豆まきは1000年以上前からある
日本の伝統行事の一つです。
今でもその慣習は根強く
残っていますよね。
そんな「豆まき」ですが、
実は豆まきをしない苗字が
あるのをご存知でしたか?
生まれてこの方、当たり前のように
豆まきをしてきたそこのあなたも、
実はその一人かもしれませんね。
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豆まきをしない苗字はこれ!
◆恐怖の「渡辺さん」
豆まきをしない苗字の一人目は、
苗字ランキング6位の渡辺さん。
日本に100万人以上いるそうです。
渡辺さんが豆まきをしないのは、
そもそも鬼が近寄らず、
その「必要性」がないから。
なぜ近寄らないのか?
その理由は平安時代まで遡ります。
当時、大江山に住む鬼のリーダー、
酒呑童子(しゅてんどうじ)は、
たくさんの鬼を従え、
都を荒らし回っていた。
↓
これを見かねた源頼光は、
渡辺綱を中心とする討伐隊を結成し、
”鬼退治”を決行した。
↓
酒吞童子は、討伐隊に討ち取られ、
家来の茨木童子(いばらきどうじ)も
渡辺綱に腕を切り落とされた。
↓
この一件は鬼たちに衝撃を与え、
特に「渡辺網」のその強さは、
後世まで語り継がれることになった。
つまり鬼たちは渡辺綱を恐れ、
ひいては「渡辺一族」をも、
恐れるようになったわけですね。
鬼たちが近寄らないなら、
あえて豆まきをすることで、
鬼を追い払う必要はありません。
また、渡辺さんのほかにも、
同じく「ワタナベ」と読む
渡邊(邉)さんや渡部さんにも
鬼が近寄らないのだとか。
全国のワタナベさんには朗報ですね。
◆四天王の一人「坂田さん」
二人目の苗字は、坂田さん。
坂田さんは、
酒呑童子討伐に参加した
源頼光の家来の一人です。
渡辺綱を筆頭に、
坂田金時、碓井貞光、卜部季武。
この四人は”頼光四天王”と呼ばれ、
頼光の下で猛威を振るっていました。
坂田金時の幼少期の名前は金太郎。
あの「まさかりかついで…」
の童謡で有名な金太郎です。
鬼たちは、渡辺綱に加えて、
「坂田金時」をも恐れており、
坂田さんにも近寄らないそうです。
坂田さんという苗字の人は、
渡辺さんほどはいませんが、
それでも日本に約9万人ほど。
ご先祖様が屈強だと心強いですね。
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◆鬼頭さん、鬼塚さん、九鬼さん…etc.
また、「鬼」がつく苗字の人も、
豆まきをしないことが多いようです。
理由は言うまでもありませんが、
自分たちが「鬼」だからですね。
ただ、鬼がつく苗字の場合には、
渡辺さんや坂田さんとは違い
豆まき自体はするものの、
「鬼は~外!」とは言わない。
…という意見もありました。
「福は~内!」とだけ言って、
福を招き入れるために豆まきをする。
そんな豆まきもアリかもしれませんね。
豆まきをしなくてもいいが…
渡辺さん、坂田さん、鬼頭さん…etc.
豆まきをしない苗字を紹介しましたが、
そんな事情があるとは知らずに、
普通に豆まきをしている家庭も多いです。
確かに、鬼が近寄らない苗字なら、
豆まきをする必要はありませんが、
子どもにとって豆まきは、
毎年楽しみにしている行事の一つ。
友達は毎年やっているのに、
うちではやらせてもらえない…。
そんなふうに思われないためにも、
お子さんがいる家庭の場合は、
豆まきを企画してあげたほうが
いいかもしれませんね。
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